CLT(Cross-Laminated-Timber)によるユニットハウスに、杭式基礎(螺杭)を採用した住宅の実験棟です。
螺杭のDタイプは建築技術審査証明を取得し、構造計算が可能になったことから4号建築物への利用の道が開かれました。
しかしこれまで、住宅のような居住用建物への使用は、様子見といった感じで実績としてはありませんでした。

4号建築物ですので、建築確認申請時に構造計算書の作成は省略されますが、そこは建築士の判断に委ねられている部分でもあります。
今回、幸運なことにCLTユニットの実験棟のお話をいただき、基礎部分に螺杭を試してみようということになりました。

実験住宅というかたちで、1年半ほど設置してデータ等を蓄積し、今後の展開につなげていく第一歩となるプロジェクトです。

新しい技術を使用する場合、とくに住宅のような居住用建物には慎重にならざるを得ない部分はあります。
0″ゼロ”を1″イチ”に変える、勇気とエネルギー。関係各社の皆さまの熱意が、こうしたプロジェクトを推進していくのだと感じました。

ところで週末に、埼玉県嵐山町で行われた皮むき間伐のイベントに参加してきました。
CLTの普及と、日本の森林資源の活用。そして螺杭の技術がひとつの輪になってつながっていくような気がします。