令和5年度工事で行った高尾山4号路の整備状況を見てきました。

 

雨上がりで薄暗い写真ですが、登山道のぬかるみ具合がよくわかります。

高尾山は雨天でも多くの登山者がおり、水たまりに人が歩くことでさらに
ぬかるみがひどくなります。

こうした登山道のぬかるみ対策として、水切りを設けて水を流すようにしたりも
するのですが、状況がどうにも改善せずかつ滑落の危険などもともなう箇所には
杭式基礎のデッキ通路や階段を設ける整備をしています。

 

 

 

また、谷側が崩れていて狭い場所も滑落の事故が絶えません。
そうした場所が多い4号路は、今回の工事で通路の幅を広げ、かつ手すりを設けて
安全な登山道として整備しました。

 

本来自然発生的である登山道に、人工物をつくることに抵抗のある方も多いと思います。
整備する側としては、東京都のレンジャーさんからのご意見も聞きながら
最低限必要な箇所に、景観にも馴染むような木質の登山道を整備しています。

弊社の螺杭(鋼製螺旋杭)はコンクリート基礎などに比べて、
環境へのインパクトも最小限にできる工法です。

今回のような崖地にも、現場で臨機応変に納まりを工夫して
構造を組むことができました。

<追記>

高尾山登山道4号路でも採用いただいた、杭式六角野外卓とベンチ。

同時期に納品・施工させていただいた都立小峰公園が、
東京都森林組合ニュース「杣のみち」で記事として紹介されています。