高尾山の階段工事をするなかで、危険な崖地を何とかしたいという要望が出ていました。
すでに登山者にも怪我人がでているということで、緊急性が高いのですが
複雑な地形のため光波による測量もできません。
そこで導入したのが、3Dスキャナーによる実測です。
もともとNASAの火星探査用に開発された技術らしいのですが、
最近ではVR(バーチャルリアリティー)に応用するための技術として
一般にも入手可能な機器がでています。
現場で採取した3Dデータを、メッシュ化。ノイズを除去します。
編集し取り出したメッシュデータを、三次元CADに取込み3Dで設計。
これにより複雑な地形でも、ほぼ設計通りの形状が現場で再現できます。
2次元CADに取り込んで、このように図面化。
現場合せしかないような場合でも発注図書が作成できました。
岩盤に打つアンカーは試験施工したうえで決定しました。
もちろん最後は現場合わせで、弊社の優秀な施工班の力に頼ることがおおきかったのですが
困難な課題もどうにか克服することができました。
複雑な地形を短時間で把握できる技術なので、これから山の仕事に生かせそうです。