里山を再生するプロジェクトの一部に関わらせていただきました。
傾斜のきつい歩きにくい山道をデッキ階段で歩きやすく、
また貴重な植物を踏み荒らさないように慎重に配置計画がなされました。
薄暗かった山林も、下草の笹を刈り人の手を入れることで、
木漏れ日の差し込む、明るい山林に生まれ変わります。
民間のプロジェクトということもあり柵のデザインにはこだわりがありました。
フラットバーのワイヤー柵が外側に傾斜するデザインを三次元で検討していきます。
特に階段は外側に倒れながら傾斜するので複雑です。難しい角度溶接は、でどうやって溶接するか?
鉄工所に何度も足を運んで検討しました。
クローラークレーンで資材を吊り上げます。なんとも壮観です。
傾斜地への基礎施工は、トータルステーションで座標を逆打ちして、設計通りの位置に杭を打ち込んでいきます。
階段があると、急斜面も楽に登り降りできます。また雨上がりのぬかるみに足を取られたり
落ち葉で滑って転んだり、というような事もありません。気軽に、靴も汚さず森の中を散策できます。
貴重な植物が踏み荒らされることも防げます。
これが森の中にデッキ通路をつくるメリットだと思います。
親水施設という言葉がありますが、これはまさに「親緑」施設と言えるのではないでしょうか。