の木道改修工事がスタートしました。

老朽化した既存の床板を撤去し、鋼材を樹脂で被覆している下部構造はそのまま生かし、床板だけ張り替える工事です。

 

 

 

 

 


しかし、将来的に床板を張り替えることをあまり考慮した設計がなされておらず、どのようにして床板だけ張り替えるかが課題でした。

 

 

 

 

 

そもそも耐久性のある支柱、大引、根太を使用しておきながら、それよりも耐用年数の低い針葉樹を床板に使用しているので、床板だけ先に貼替時期を迎えることは分かっていたはずなのですが・・・
後あとのメンテナンスも含めた設計が大切だと感じます。

 

 

 

 

 

150角の樹脂製根太に90角の鋼材が芯材として入っています。
施工しやすさを考えれば、元の設計と同じように長いビスを使い芯材にビスを打ち込むところですが、既存と同じ位置には打てないので、ずらした位置に打ち込むことになります。これもなかなかに大変な作業です。

 

 

 

 

 

結論として、施工は大変になりますが、ボルトナットで床板と根太を固定するボルトシステムを考案しました。
これにより床板の交換は今後、ナットを外すことで容易に行えることになります。部分的に傷んだ板のみを交換するのも楽に行えるはずです。

板厚のある(今回は60mm)針葉樹床板を使う場合は、ビス打ちよりもボルトナット固定を定番にしたほうが良いかもしれません。

その場合、床板表面のボルト頭形状には工夫が必要です。

 

 

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